ローワンと魔法の地図
ROWAN OF RIN
エミリー・ロッダ 著 さくま ゆみこ 訳ローワンと魔法の地図、というタイトルから魔法使いがうじゃうじゃ出てくる話と思ったら魔法は地図だけでした……
ローワンの住むリンの谷では川の水が流れなくなって家畜のバクシャーが日に日に弱っていってしまう。
川の水源は山にあって、そこで何かが起っているとにらんだ住人は村の中から屈強な者達が集まり、危険な山に行くことになりました。そんな中、村で物知りのお婆さん(偏屈らしい)からローワンが触れないと見ることが出来ない山頂までの魔法のかかった地図をわたされて、臆病なローワンも一行に加わることに。
このお話は村の屈強な者=七人の勇者というものが登場しますけど、会話を聞くとかなりまとまりの悪い勇者で(単なる自分勝手な田舎者にも見える)彼らは途中途中、つまらないことで一人一人と挫折していくんですよね。
頑強な男が蜘蛛恐怖症で蜘蛛を見ただけで逃げ出したり、かなづちの男が泳げないのでリタイア、勇気のありそうな女の人が閉所恐怖症で洞窟のせまい場所がいけないのでギブアップ。あり得ないほどダメダメで落伍者が出る始末。どんなに勇気があるように見えてもいざというときは人は脆い……というか、この七人の「勇者」って本当に勇者なのか?
結局一番臆病で一番役に立ちそうにないローワンが最後の竜に立ち向かう(別に戦ってないんですけど)人は意外なところで勇気が試されるんですね。結局この冒険って見た目は勇敢に見える人々よりも真に勇気あるのは一番臆病に見えたローワンでした、ってことなんでしょうか。それとも全員ローワンの活躍の為の犠牲?
いや、それはそれで面白いのですが(笑
Author&WebMaster :
Azusa
| 2002年10月 4日
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| リンの谷のローワン


