メロディー ローガン家物語
Melody
V.C.アンドリュース 著 長島 水際 訳ローガン家物語第一部。最初の頃はメロディーシリーズと呼ばれてました。
第二部、第三部はやや大人向きなのですけどこの第一部は子供が呼んでも害はなさそう…ですが続きが気になる方はせめて高校生くらいになってから。
実は先に二部と三部を読んでしまったのですけどこちらから読めばよかった…この巻の話は胸を打たれます。
メロディー・ローガンはバイオリンと歌の上手い成績も優秀な十五歳の少女。炭鉱町で働き者の炭鉱夫の父のチェスターと美しい美容師の母ヘイルと一緒に貧しいながらも幸せに暮らしていた。ところがある日、炭鉱の事故で父を失い突然母は父から開放されたかのように女優を目指してメロディーを会ったこともない親戚の家に預けてしまった。
メロディーの預けられた親戚の家は漁師で信仰深く、厳しいジェイコブおじさんと気弱で死んだ娘の面影をずっと追っているセアラおばさんとストイックでぶっきらぼうないとこのケアリーと耳の聞こえないいけど心の優しい、いとこのメイが暮らしていた。この一家は一年前にケアリーの双子の妹のローラを失ってそれぞれ色々な思いがあり、ジェイコブおじさんはメロディーに厳しくし、セアラおばさんはまるでメロディーをローラの身代わりのように扱い、ケアリーはメロディーにつんけんどんな態度を取り、唯一心を許してくれるのは耳の聞こえないメイだけだった。
貧しいながらの小さな幸せ、それが父の死によってメロディーの運命が翻弄されていく様が痛々しいです。メロディーは強くもなく、かといって弱くもなく、悲しい時は悲しみ、腹が立てば怒り、喜怒哀楽を決して隠そうとせず正直にしているそんな様子が親近感を持たせてくれます。メロディーの侮辱されればつっかかったり、人に対して決して差別することもない実直さが最初は死んだ双子の妹の代わりのように来て不快だと思っていたケアリーの固く閉ざされた心を開いています。父を失って母に捨てられたメロディーと妹を失ったケアリーの間に友愛が生まれる課程はとても心地よかったです。
Author&WebMaster :
Azusa
| 2002年12月 8日
|
| ローガン家物語


