ルビー
Ruby
V.C.アンドリュース 著 中塚 水際 訳ルビーシリーズ第一部です。愛と欲望と肉親血族同士の血眼の争いがウリのV.C.アンドリュースですけどこれは血眼の争いというよりも一人の少女がいじめられていじめられて…って感じがしてたまらないです。
上巻のあらすじ
ルビーは十五歳、心霊療法士の祖母と二人でルイジアナの湿地帯のホウマの町の小さな小屋に住んでいた。物売りをしながらの苦しい生活だったがルビーは絵を描き、見知らぬ父を思いながら暮らしていた。ルビーには裕福な家の少年でポール・テイトというボーイフレンドがいたのだが祖母はポールと付き合うのにいい顔をしない。ポールとルビーは日増しに親密な仲になっていく。それを見ていた祖母はルビーに告白する…ポールはルビーの母の子で生まれてすぐにテイト家に買われた…と。そしてしばらくして祖母の調子が悪くなってきたころに再びもう一つの秘密を打ち明けた。ルビーには双子の姉がいるということを。
下巻のあらすじ
祖母が死に、双子の姉の家…実の父の家に行くことにしたルビーだが、素晴らしい調度品や家具、そして自分のためにアトリエを用意してくれたりとホウマの小屋に住んでいたころとまったくちがう裕福な生活に圧倒される。しかし継母のダフネは厳しくあまり良い人ではない。双子の姉のジゼルはものすごく意地悪でその友達もマリファナを吸ったり、隠れて悪いことばかりしているありさまであまりいい友人ではない。そんな中でジゼルのボーイフレンドだったボー・アンドレアだけが優しくしてくれる。ある日、ジゼルのボーイフレンドだったボーはルビーをデートに誘う。そしてそのデートの次の日、ボーはルビーのアトリエにやってきてルビーに自分のヌードを描いてくれという…
V.C.アンドリュースの作品はいくつも読んだけどこの本は意地悪な継母に意地悪な姉と…シンデレラのようなお話でそれにいくつもの障害がついてもう見ていてイライラしてくるくらい主人公が振り回されます。作中でルビーは『幸せの次に辛いことがある』といっていたとおり、何かいいことがあるとかならず悪いことが起きる…という具合です。ただこの悪いことが物語をよりいっそう楽しくさせているんですけどね。でももうちょっとルビーに幸せな気分をあじあわせたいって気はします。でも主人公が不幸になるのが楽しくなるあたり、マゾヒズムというかサディスティックな気分になれるというか…。
それとボーとルビーとの関係も甘くて辛いのでこのサジ加減もいいかと。
Author&WebMaster :
Azusa
| 2003年1月17日
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| ルビー・シリーズ


