愛の波紋
Hidden Jewel
V.C.アンドリュース 著 中塚 水際 訳ルビーシリーズ第四弾。今度はルビーでなくてルビーの娘のパールが主人公です。前の巻までの話はかなりイライラしましたがこの話は…イライラするけど主人公が気風のいい子なのでそれまでのイライラを一掃してくれます。
愛の波紋 上
パール・アンドレアは医師志望の十七歳。学校では首席、卒業総代に選ばれ、真面目でしっかりしていて母親譲りの美しさと父親譲りの亜麻色の髪とブルーの瞳をしていた。父のボーは実業家で母のルビーは芸術家。12歳の双子の弟のピエールとジャンは元気一杯。家は裕福で幸せな毎日を過ごしていた。
しかしそんなパールにも悩みがあった。幼いころから死んだ叔父のポールが出てくる悪夢を見るのだ。そして自分の家族の過去…昔から色々なことがあったことを聞かされていたがまだ腑に落ちない部分がある気がする。
卒業式の日、父のボーがパールのために盛大なパーティーを催してくれた。しかしパールはボーイフレンドに『卒業式の日に一線を超える約束』をしいたのだか分別ある彼女はそれを断ってしまってボーイフレンドと他の友達はみんなパールの家から帰っていってしまう。
そしてしばらくしてから大学で医師の勉強をする前に勉強をするために夏の間病院でバイトをはじめたがそこのインターンの医師に勉強を一緒にしてくれるといって襲われそうになる。危機一髪で逃げ出せたのだがボーイフレンドとの一件といい、パールの中で次第に『自分はちゃんと恋をすることができるのだろうか?』という疑問が湧いてくる。
そんなある日、家族で別荘に遊びに行った時に弟のジャンが毒蛇に噛まれて死んでしまう。
弟のピエールはそれがショックで外傷性ストレス障害になってしまって口もきけなくなり、物も食べることができなくなってしまう。母のルビーは相次ぐ不幸のためにノイローゼになりブードゥー教にハマり、父のボーもどうしようもないと愚痴をこぼしては酒びたりになってしまう。
どんどん容態が悪くなるピエルをよそに母のルビーは置手紙を置いて失踪してしまう。
愛の波紋 下
弟のピエールのために父のボーと一緒にパールは母のルビーを探して母の故郷のバイユーを訪ねた。しかしバイユーでルビーの来た形跡はあるものの見つからない。
もしかしたら自宅に帰ってきているかもしれないと思い、一度家に戻るがルビーは自宅にも帰ってきてない。それどころかピエールの容態がさらに悪化している。父親のボーは再び酒びたりになり、さらにパールリが再びバイユーに足を運んでいる間にボーは階段から落ちて骨折してしまう…。
前の巻まではかなりイライラさせられたルビーシリーズですけどこの巻ではパールがしっかりしているので気持ちがさわやかになります。
が、しかーし!パールの両親…ルビーとボーですけどルビーはブードゥーにハマるわ、ボーは酒びたりになった揚句、階段からずっこけて骨折するし…前巻同様、かそれ以上にアホになってすばらしい状態になってしまってます。正直、真面目な話なのに笑いさえそそられます。でもそんな両親に腹を立てたり、がっかりさせられながらも励ましたり、叱咤激励したり、慰めたりとトップスピードで頑張るパールはこのシリーズの一服の清涼剤のように輝いてます(笑)
イライラさせられて鬱屈したものの溜まるシリーズでしたけどこの話でかなりさわやかな気分になりました。
Author&WebMaster :
Azusa
| 2003年1月27日
|
| ルビー・シリーズ


