レイチェルと魔導師の誓い
THE WIZARD'S PROMISE
クリフ・マクニッシュ 著 金原 瑞人& 松山 美保 訳レイチェルシリーズ第三部、完結編です。日本と英国同時発売の魔法使いまくりの本です。
強大な魔力を持つ赤ん坊イェミの力で地球の子供達全員が魔法に目覚めてしまった。魔導師ラープスケンジャは地球の人間すべてを別の星に移動させたが移動した星があんまりいい星でなかったのですぐに地球に戻ってきた。そしてすべての人間が戻ってきた地球では子供達が魔法を使いたい放題使っていた。
そんな中、宿敵の大魔女が作った種族グリダは大魔女を圧して大魔女の星を支配するようになった。そしてグリダたちは地球に狙いを定めてうごきはじめた…。
…前々作…第一部のレイチェルと滅びの呪文がわりと面白い出来だったのに大してこれは少々尻つぼみ気味。魔法は相変わらずすごいのだけどすごすぎてあんまり価値あるものとは思えなくなってしまっている。多分地球の子供達全員がハンパでなくすごい魔法が使えるっていう点とSFでも結構至難の業なのに魔法で星間を安易に移動できるみたいな感じだからだと思うけど。ゲド戦記や指輪物語やハリー・ポッターは魔法が登場するけど主人公はそんなに安易に魔法を使わないし魔法でものすごいことができる…というわけではないのです。でもたまに使うちょっとした魔法が価値あるものなのです。しかしこれはちょっと行き過ぎ。空を飛ぶのも水の中に潜るのも色々なことをやるにしてもかなり安易に出来ます。しかも大人が子供に舐められてるしι
それと主人公のレイチェルの存在価値。前巻のレイチェルと魔法の匂いから影が薄くなってきていたけどこの第三部ではそれにもまして存在価値がない。何故って他のキャラ、たとえばレイチェルよりもすごい魔法を使える赤ん坊のイェミや魔法を壊して魔法を壊しながら相手すら破滅に追いやれるエリックなどなどレイチェル以上の力の存在があまりに大きすぎているためだと思うけど。私としては主人公にがんばってほしかったんだけど。
それと話の流れ、前巻では地球の人間が一人残らず地球からいなくなって他の星に瞬間移動するところで終わったんだけど…で、他の星で一体どんなことが起こるの?とか期待するじゃないですか?それが読み始めて何ページもたたないうちに『行った先の星がたいしたこと無かったから』という理由でもうすでに地球に戻ってきてるし。早っ!!
あとラープスケンジャ…よその星の魔導師ですけど。この方は第一部ではピンチに助けてくれるそれはもう偉大ですばらしい方だったのに二部、三部とどんどんグレードダウンしてます…ιιううう…ιιι
いえ、それでも面白い部分はなくもなかったですけど。なんかレイチェルが日本に来る場面ですが、アイスクリームと焼き鳥を購入するあたりがなんか外人らしいです。そういえばハリー・ポッター役のダニエル君が来日したときも焼き鳥を食べたとか言ってましたね。アメリカ人の考える日本食=スシだけどイギリス人の場合は焼き鳥らしい…(笑)しかし日本に遊びに来てまるでファースト・フード感覚で焼き鳥が食べられるのは日本に二十年以上住んでいましたが初耳です。私の知らない世界があるらしい。
Author&WebMaster :
Azusa
| 2003年2月20日
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| レイチェルと滅びの呪文


