The Room of Reverie
Book Report



アースシーの風 ゲド戦記 5

アースシーの風 ― ゲド戦記V

出版社:岩波書店
著者:アーシュラ・K・ル=グウィン
価格:¥ 1,890

The Other Wind

出版社:Ace Books
著者:Ursula K. Le Guin
価格:¥ 859

THE OTHER WIND Earthsea Books
アーシュラ.K.ル=グウィン 著 清水 真砂子 訳

Earthsea Books(アースシーブックス)五巻、日本語シリーズタイトルゲド戦記の五巻です。四巻で最後の書と称しつつ、ちゃっかり続編が出てたり…ちなみに四巻の感想で原書版四巻出てるじゃん!と思ったらちゃんと日本語版でも五巻でましたね。ああ、そういえば原版の四巻のタイトルの副題にちゃんと『Last Book of Earthsea』(アースシー最後の本)と、古くに出版された四巻のタイトルにはついてますねぇ…最近出版された原版は単純にTehanu(ゲド戦記4 帰還)だけなんですけど。たばかれた人いますか??初版を買ったような方はたばかれましたね?(爆)ちなみに図書館で借りて読んでいた人もたばかれましたね?(自分のこと)
まぁ、ル=グウィンも四作目の帰還で終らせるつもりだったらしいけど....。
時の移り変わりでしょうか?外伝でも語っていたけど時の移り変わりで随分とアースシーの世界もル=グウィンも変わってしまったらしい...。
ちなみに外伝でTales from Earthseaというのが出てます。英語の出来る方、出来なくても無理やり読みたいという方はどうぞ。っていうか近々日本語版が出版されるらしいですが。
そうそう、この本、予約受け付け段階でのタイトルは『新しい風』だったのですけど何故か出る段階になってから『アースシーの風』になってました。ちなみに原版のタイトルは『THE OTHER WIND(別の風)』なんですが。


アースシーの世界ではアーキペラゴ諸島には何百年も王がいなかったところへ新しい王が戻り、(三巻のお話)、平和が戻ったと思われていたところへ、ガルガド帝国では侵略で新しい王制がたって、そこから和平のために王女がやってきたりとしていたその頃、一人の男、ハンノキが死者の国で自分の妻や他の者と出会う悪夢に悩まされ、魔法使いの島、ロークで大賢者と呼ばれた男…今は力を失ったハイタカ(ゲド)に会えば何かわかるといわれ、今はゴンドで隠居生活をしているゲドの元へと行く。
ゲドは自分と同じく死者の国に行ったことのある…一緒に旅をしたアーキペラゴ諸島の王、レバンネンの元へ行くように薦める。そこには今、娘の竜の子テハヌーと妻のテナーが王に呼ばれて今いるという。
そして今、アーキペラゴ諸島では竜が人間の生活を脅かしているという話が持ち上がっていた。それは何故か?そしてハンノキが死者の国の夢を見るのは何故か?その謎を解くために王のレバンネンと竜の子テハヌー、ハンノキ、そして竜のオーム・アイリアンは世界の中心と言われるロークのまぼろしの森へ行くことになった。


アースシーの世界の謎が次々と明かされる話です。死者の国…死者は何故暗い世界に閉じ込められるのか?や、竜と人間との関係がわかります。三巻で死者の国を見たときはあんまりいい印象はなかったけどそれは人間が永遠の命を得るためにしたことの代償だったり、元々は死者の国は西の果ての竜達が統べるべき場所だったりと…。永遠の命…この世界では死んでも人間は霊魂の姿で一応この世に留まっていられるらしいのだけどでもあんな死者の国…暗くて誰ともすれ違ってもわからない世界なんて死者としては本当の死を望みたいところですね。死んだらもっと明るい世界へとか、大地と一つになって違う生き物へと生き返ったりとか…
印象的には生と死とそれまでの謎の答えがテーマのような気がしました。
ところで死んだら私たち…現実の世界の人はどこに行くのでしょうか?この生死に関しては前に読んだ別の本、青空のむこうを思い起こさせます。

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Author&WebMaster : Azusa | 2003年3月23日 | | ゲド戦記


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