魔法のカクテル
DER WUNSCHPUNSCH
ミヒャエル・エンデ 著 川西 葵沙 訳ミヒャエル・エンデ作としては比較的新しい長編小説。ファンタジー…なのだけど一応、エンデはメルヘン作家ということなのでメルヘン。
魔法使いのベエルツェブープは悪い悪ーい魔法使い。悪魔と契約して災厄、疫病、河川の汚染とかの環境破壊などなどいろいろと悪いことをやっていた。
ところが年の暮れの大晦日の日、悪魔の執行官から今年の契約の事項(悪行の数々)を契約期間内にこなしていないので期日末まで(ようするに夜中の12時)に出来なければ差し押さえするということになってしまった。他の事に気を取られて契約分の仕事をこなせなかったベエルツェブープは気が気でなくなった。
そんな時におばの魔女のティラニアがどんな願いも叶える魔法のカクテルの作り方が書いてある巻紙の半分をよこしてくれと来た。おばのティラニアもまた、悪魔の契約がこなせなかった一人でこのカクテルを使って一気に契約をこなしてしまおうという魂胆だった。同じく悪魔との契約をこなせなかったベエルツェブープはおばのティラニアと意気投合してこの魔法のカクテルを作ることとなった…。
魔法使いと魔女の他に動物評議会からの回し者の猫とカラスがいるのだけどこの二人のやろうとしていることを止めるために奮闘します。ああ、だからといってただ環境破壊告発やら善悪を説いた話というわけじゃないですね。ただひたすら自分の利害のことを考えて相手の様子をうかがいながら魔法使いと魔女が、魔法のカクテル作りに奮闘する姿は面白いですし悪人らしいし、呪文と称してちょっとした言葉遊び…多分原典はドイツ語と思うけど上手く日本語のシャレになってます。それと同時進行でこの二人の悪行を阻止するために四苦八苦しているカラスと猫も話に味をつけてますし。
本の分厚さのわりに話はいたって単純明快でテンポよく、さくさくと読めてそれでいて愉快で楽しめます。
Author&WebMaster :
Azusa
| 2003年4月 4日
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| ミヒャエル・エンデ


