The Room of Reverie
Book Report



サークル・オブ・マジック 邪悪の彫像/王様の劇場

サークル・オブ・マジック 邪悪の彫像/王様の劇場

出版社:小学館
著者:デブラ ドイル
価格:¥ 1,890

Wizard's Statue (Circle of Magic)

出版社:Bt Bound
著者:Debra Doyle

Danger in the Palace (Circle of Magic)

出版社:Troll Communications Llc
著者:Debra Doyle

Circle of MagicWizard's Statue/Danger in the Palace
デブラ・ドイル& ジェイムス・D・マクドナルド 著 武者 圭子 訳

はい、サークル・オブ・マジック第二巻です。前巻では主人公のランドルが魔法の学校に通って全然魔法の魔の字もロクに使えないような状態でしたがこの巻では魔法使いらしく活躍してます。
ちなみにサブタイトルが『邪悪の彫像/王様の劇場』となっているのは原書で
Wizard's Statue(直訳タイトル『魔法使いの彫像』)
Danger in the Palace(直訳タイトル『危険な宮殿』)
の二冊の本を一冊にまとめた結果です。だから話が前半と後半に分かれてます。


邪悪の彫像 Wizard's Statue
魔法学校を卒業して魔法使いとしての修行の旅を許され、友人の歌い手のリースと共に旅に出たランドル。シンゲストーンの町で魔法学校での友人のニックと再開する。再開の喜びもつかの間、ランドルが世話になっている宿の自分の部屋に戻るとランドルが魔法でかけた鍵が開けられ中に死にかけた魔法使いがベットに横たわっていた。そしてその魔法使いは袋をランドルに手渡し、ディゴンという名の男に渡して欲しいと言い残して息絶えた。ランドルがその袋を好奇心に駆られて見たらそれは強い魔力を帯びた彫像だった…。
彫像をめぐる冒険ですね。彫像の魔力を欲しがる魔法使いたちや権力者が次々とランドルたちを追いかけ襲ったりします。ランドルは魔法を駆使して切り抜けたりしますがこれがなかなかギリギリのところで切り抜けていて、スリルがあります。何よりも魔法を使うランドルは『この魔法は苦手なんだ』とかいったり、魔法をかけた後で疲れたりしてなんだか一緒になってランドルと魔法を使っているような感じになります。何よりも正義のために…とは言わず関係ない面倒ごとには巻き込まれたくない…でも…というあたりがなんとも親近感を沸かせてくれます。前巻でもそうだったけどランドルはとても身近に感じるんですよね。…で、結果的に世の中を救うことにはなるけどその代償にかなりランドルは傷つきます。世の中を救ったからといって英雄の凱旋…のような気持ちにならないところがランドルのいいところ…そしてこの話のいいところでしょうか?。

王様の劇場 Danger in the Palace
彫像の一件で追わる身となり、ランドルはリースと共に逃げるようにリースの故郷の南の国のピーダの町に来た。そこで旅をしながら身につけた音や光を出す呪文をリースの歌声に合わせてショーをしていた。わりとうまく出来たのになぜかお金が入ってこない。ところがそこへ男がやってきて沢山の金貨をいれた。そして『宮殿に来て演奏をして欲しい』と頼まれた。呼ばれた先の宮殿には魔法使いがいてこの国では魔法が禁じられている、だから不法に魔法を使った処分としてランドルに自分の仕事の肩代わり…無類の芝居好きの王様の劇場の舞台の効果を魔法でやってくれるようにといった。
『邪悪の彫像』で攻撃的な大げさな魔法を唱えるのはもうこりごりになっていたランドル。そこへ戦いとは無関係な舞台効果を魔法で出してくれなんていう依頼でかなり贅沢な部屋まであてがわれて…と思えばそこは陰謀渦巻くとってもデンジャーな宮殿。王様殺しにあくせくと動く王様の双子の弟の調査へ出たり、舞台に出たり、同じお顔の俳優さんは二人も三人もいたり…どんでん返しの連続。そんな混乱のさなかで王様の命を守るためにランドルは舞台効果に使うといって王様の右腕の魔法使いに仕込まれた変身術やら舞台効果やらで悪戦苦闘。もう何がなんだかわからない?。わりと正統派っぽい冒険だった邪悪の彫像の話とは一味違った演劇めいた結構ハイスピード気味のちょっぴりミステリアスでちょっぴり楽しい展開がテンポよくいい感じ。詰め込みすぎているかな??とか思えてきたけどそうでもないところでキリよく終わるのがまたいいかも?

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Author&WebMaster : Azusa | 2003年5月13日 | | サークル・オブ・マジック


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