The Room of Reverie
Book Report



トニーノの歌う魔法 【大魔法使いクレストマンシー】

トニーノの歌う魔法―大魔法使いクレストマンシー

出版社:徳間書店
著者:ダイアナ・ウィン ジョーンズ
価格:¥ 1,785

The Magicians of Caprona (Chrestomanci Books (Paperback))

出版社:Bt Bound
著者:Diana Jones

The Magicians of Caprona
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 著 野口 絵美 訳

ダイアナ・ウィン・ジョーンズの連作、クレストマンシーシリーズの一応最終巻です。
とはいえ、このシリーズ、一つ一つの話が独立していて主人公も違うので(クレストマンシー自体は重要な脇役として登場するのみだったりします)何巻から読んでも構わないんですけど。


イタリアのカプローナという国にはこの国を守る魔法の呪文作りの名家が二つある。モンターナ家とペトロッキ家。この名家は互いに反目しあい、罵り合う仲。
最近カプローナの国のあちらこちらにかけた両家の魔法が弱体してきて隣人諸国に押されてきているという。その危機を救えるのは天使の歌しかない。
そんなカプローナのモンターナ家の子のトニーノは魔法をあまり覚えず自分では出来が悪いと思っている小さな少年。
ある日、イギリスの世界一と言われる大魔法使いのクレストマンシーがやってきて『この国が危ういのは邪悪な大魔法使いがいるためだ』と忠告するが両家は聞く耳を持たない。そんな中、トニーノとペトロッキ家のアンジェリカという少女が行方不明になってしまう。


先の読めないように工夫されたストーリーと個性あるキャラクターたちの何気ない言動や行動がユーモラスです。
反目しあう二つの名家のケンカの理由のくだらなささもさることながらその両家の子供たちが『あの家は臭い』とか、『あの家には○○がある』とか、まるで学校の噂話に出てくるような言い方が子供の心を分かっているなぁ…と、思います。個性あるキャラクターが多くて平凡な感じはしないのに少しリアリティーを感じるのはこういったあたりかな?と。
あと、歌。魔を『唱える』んでなく魔法を『歌う』んです。まぁ唱えると歌うは感じ的には意味が似たり寄ったりですけど唱えるというのはただただ言葉を発するだけですがこちらはメロディーに乗せて歌うんです、魔法を。歌は魔法…魔法は歌。少し夢があると思いませんか?
最後は力をあわせて天使の歌を歌うシーンは歌には魔法があると信じてしまいそうな感じにすらなりました。

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Author&WebMaster : Azusa | 2003年6月19日 | | 大魔法使いクレストマンシー


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