失われた遺産 《ハイライン傑作集 1》
Assignment in Eternity
ロバート.A.ハイライン 著 矢野 徹/田中 融ニ 訳SFの大御所、ロバート.A.ハインラインの傑作集です。私としては初めて読むハインラインの作品なのですけど。内容は…そんなに古さを感じないのに戦前に書かれたっていうのがあるのが凄い!!
まぁ人によってはノスタルジックで古典的と言う人もいるでしょうが私は今のところそれほどSF自体を読んでないので新鮮そのものなのですけど。あと、SF読んだことがない人には読みやすいかもしれない。
深淵Gulf
秘密裏の運び屋が謎の資料を運ぶ為に月から帰還した話。まるでジェームス・ボンドの如くな行動を繰り広げているのだが実はその資料というのが地球そのものの運命を決める資料。それを手に入れた物は地球そのものを滅ぼすということすら出来るという恐ろしいもの。
主人公が運び屋から一転して地球を救う使命を帯びたものになる過程がなかなか。昔見た、海底二万マイルで最新鋭の潜水艦に招かれてありとあらゆる神秘に驚く人を思い起こさせます。
ラストがちょっと悲しいところがあるけど中篇ながら傑作。
時を越えてElsewhen
ある大学教授が違う次元に行く方法を編み出して生徒達と共にそれを試す実験をするもの。
なかなかユーモラスな内容。読んでいるとSFなのだけどファンタジーにもなりえるかな?とか思ったり。
もちろん違う次元に行ってしまった生徒のために大学教授はあらぬ疑いをかけられて警察に追われるけどまぁラストは見てのお楽しみ。
失われた遺産Lost Legacy
この本の邦訳のタイトルにもなっている作品。
人間の失われた能力をある大学の博士が生徒と親友と共に発見する話。そしてその失われた能力はある一部の人々によって守られ、そして伝えられ、そして教えられる。
人間は昔は偉大な力を持っていた…というある意味、夢のある話であり、可能性の話であり、退化の話であり、そして進化の話でもある気がする。
この話を見ていると自分にも失われた力…超能力があるんではないかと錯覚してしまうが…まぁ本だし…と思っておこう。
(…というほどの内容)
猿は歌わないJerry Was A Man
知能を高められた使役用で処分を待っている猿がある金持ちの夫人の目に留まった。
婦人は彼を人間ではないかと思い、そして人間であると裁判を始める。
人間…と他の知的生物との差というのもを考えさせられる。
人間は地球上でもっとも尊ばれる存在と思われているが本当にそうなのだろうか?
この話に出てきた猿は歌った。自分達より下等と見なし、安易に色々な生物を殺す人間のエゴイズムと…そして猿を助けた婦人のエゴイズム(これもエゴイズムとも言える…話を見る限り)結局、何が優れているなんてわからない。
Author&WebMaster :
Azusa
| 2004年3月18日
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| ロバート.A.ハイライン


