シャーロック・ホームズの冒険
The Asventures ofSherlock Holmes
アーサー・コナン・ドイル 著 延原 謙 訳シャーロック・ホームズシリーズ第三弾。短編集です。
別段、大きな事件、とりわけ殺人事件のみが事件じゃなく、他にも不可解な事件やスキャンダル等々色々。見ていて飽きません。
ちなみに今回読んだのは新潮社版のシャーロック・ホームズの思い出で、文庫本の制限上本来の原書か二編ほど割愛されてます。
割愛された二編:
The Adventure of the Engineer's Thumb[技師の親指]
The Adventure of the Beryl Coronet[緑柱石の宝冠]
いずれの作品は(他の新潮社文庫版のホームズの短編集で割愛された分も含めて)シャーロック・ホームズの叡智: 新潮文庫に収録されてます。
ボヘミアの醜聞A Scandal in Bohemia
いきなり始まる物語はあの、カミソリのような推理力のホームズが犯人に出し抜かれた話。しかも女に。
ボヘミアの王様の愛人の女性とのスキャンダルの話だけどホームズ以下、しっかりと出し抜かれてしまった。
失敗するんですね…彼でも。
赤髪組合The Red-Headed League
赤い髪の男達を呼び寄せてひたすら大英百科事典の模写をする仕事を与えられた男の話。
なんでそんな仕事(しかも赤髪限定)かっていうあたりがミソ。
結局大きな犯罪を行なうための準備に過ぎなかったのだけど、その奇怪な仕事の話から持ち前の推理で大きな犯罪を突き止めたホームズに乾杯。
花婿失踪事件A Case of Identity
結婚詐欺の話。
結婚を約束した男が突然失踪、その行方を追う事になったホームズだけどその失踪した男の正体がなんとも…(その男の正体というオチがミソ)
いやはや、ホームズも『冷血無情の悪党』と、煽ってました。
たしかに男の正体が…ね。
ボスコム谷の惨劇The Boscomde Valley Mystery
やっと殺人事件。
いや、殺人事件だけがホームズの探偵業の範疇でないのは先先承知の事として、この話は一応普通の殺人事件。でも犯人不明、警察当局は無実の青年をとらえて犯人扱い。
そこで殺人現場でホームズが綿密な調査と聞き込みをして真犯人を見つける…
…と、まぁけっこうお約束の話だけど真犯人は…まぁ弱者でホームズも
『運命はなぜこうも弱い人間に悪戯するのだろう?』
と、言わしめていました。
オレンジの種五つThe Five Orange Pips
…裏切り者に制裁を加える時にはオレンジの種五つを事前に当人に送りつけるという薔薇十字団とか、フリーメイソンとかを彷彿させるコワイ話。
着眼点もさることながら、解決不能の事件の一つとなってました。
…ちょっとホームズが相手にするには組織が手ごわすぎたかな…??
唇の捩じれた男The Man with the Twisted Lip
深刻な話からちょっと笑える話まで色々アリがホームズの話だけどこの話はちょっと笑える話。
…というか、ルンペンに扮してお金集めという話の着眼点が意外で意外で…。
青いガーネットThe Adventure of the Blue Carbuncle
青いガーネット…というタイトルになっているけどメイン鳥、鳥、鳥の腹の中に宝石がっっ!!
…という話。
まぁ、犯人が隠していたんでしょうね。
わりに正統派?チックな話です。
まだらの紐The Adventure of the Speckled Band
巧妙なトリックの事件の話。しかも事件が現在進行形で進んでいくので『ああ、ピンチー!!』と、ハラハラさせてくれました。
まぁ、わりに有名な短編ではないかと思うのですが。
花嫁失踪事件The Adventure of the Noble Bachelor
花嫁が結婚式の最中にいなくなった!!
…古典的なネタであり話です。
…いえ、シャーロック・ホームズ自体が古き良き古典で、後世の多数の物語に影響を与えているのを感じさせる逸話であると思います。
椈屋敷The Adventure of the Copper Beeches
椈屋敷と呼ばれる邸宅で座敷牢に閉じ込められた娘の話。
ゴシック・ロマンスチックな展開の話ですね。
ホームズの中の話は殺人事件から珍事件、怪事件まで色々あるけど時々こういった情のなくなった親子の話が出てきます。
まだらの紐もそうだけどこれもそうですね。
しかし…ホームズの物語の中にはさまざまな人間模様が描かれていて見ていて飽きません。
Author&WebMaster :
Azusa
| 2004年10月15日
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| シャーロック・ホームズ


