ダレン・シャン 10 ―精霊の湖―
The Lake of Souls
Darren Shan 著 橋本 恵 訳ダレン・シャンシリーズ10巻。
正直、この感想を書いている時点でダレン・シャンは完結してしまってアレなのですけど…
今回はバンパニーズとの戦いから外れてダレンの親友(ということにいつの間にかなった。)ハーキャットの過去の秘密を重点に話は進みます。
話はタイトルが表すようにいつものミステリーな雰囲気でなくちょっとファンタジーっぽい展開ですね。
まぁ、ドラゴンが出たりするので…。
でもやっぱりいつもながらの血なまぐさい展開はばっちりありますが。
(これがないとダレンっぽくないですね)
というか、最近の児童書はこのあたりが遠慮ないですね…
(故に面白いのだけど。)
一昔前の日本の児童書の事情とは打って変わってますね。
前の巻でバンパニーズ大王ことスティーブ・レパードに完膚なまでにのされたダレン。
話の冒頭からすでにダレンはヘコみ気味。
ブルーな雰囲気を撒き散らしてシルク・ド・フリークで一時的にすごしています。
その間に親友のハーキャットに叱咤激励を受けたりしていますがそれでもヘコみ気味ダレンは立ち直ることは出来ず。とうとうハーキャットもキレてしまいます。
そこでまったく予想外の人物、ひげ女のトラスカに慰められ、気合一発ようやく復帰。
ハーキャットとも仲直りが出来てやっと本調子を出し始めた矢先!!ハーキャットが謎の悪夢にうなされ、深刻な事態に陥ってしまった!!
その自体の打開を呼ばれてないのにやって来た悪趣味な謎の人物、デモンズ・タイニーが"記憶を取り戻さなくてはいずれ発狂する"と言う。そしてダレンとハーキャットは記憶を取り戻すためにミスター・タイニーに"別の世界"へと旅立った…
…と、まぁここまではいいでしょう。
問題はダレンとハーキャットが旅立ったその"別世界"がおかしい。
自然が厳しく、怪しい動物(モンスターって言ってもいいかも…)がうごめく生存競争激しい過酷な世界でハーキャットとダレンは見事なサバイバル生活を送るハメに。
この辺り、指輪物語を彷彿させます。
でもダレン・シャンだと普通のファンタジーと違ってちょっぴり野蛮なサバイバル生活…かな??
素手で格闘ですからねぇ…獣相手に。
一応古典的な罠などを張って獲物を取ったりしてますけど…
いや、この過酷さこそダレンらしいかもしれない。
あと、この世界に流れ流れてきた船乗り。これがクセモノで、人肉を食うえげつない人物。さすがの血を飲むバンパイアのダレンや人の死肉を食べていたハーキャットでも引いて激怒させるキャラなのです。なかなかエグい設定。ダレンもハーキャットも好きでそういったものを口にしていたわけではないのにこのキャラは好んで食していたらしい。
こういう限界状態でより自分らしく、強く、意思を貫こうとするダレンやハーキャットは非常に好感持てます。
えぐい設定でも決してイヤじゃない。そういう話だから好きですね。
そしてラスト…
思いっきり次の巻への含みを持たせてます。
ああ、続きが気になる。
というわけで次巻期待です。
(…というか、もう読んだケド。)
Author&WebMaster :
Azusa
| 2005年3月22日
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| ダレン・シャン


