The Room of Reverie
Book Report



シャーロック・ホームズの思い出

シャーロック・ホームズの思い出

出版社:新潮社
著者:コナン・ドイル
価格:¥ 540

The Memoirs ofSherlock Homes
アーサー・コナン・ドイル 著 延原 謙 訳

新潮文庫刊 シャーロック・ホームズシリーズの4弾にあたります。短編集ですね。
名作の『ギリシャ語通訳』などが載ってます。
ドイルはこの本でホームズを葬らせるつもりでいたらしいけどその後に読者の声援を受け、見事復活したのは有名な話。
新潮社版は文庫本の関係上、本来のシャーロック・ホームズの思い出(The Memoirs of Sherlock Homes....どうもオリジナルのホームズがネットの検索に引っかかりにくくい....。)より『The Reigate Squires(ライゲートの大地主, 新潮文庫刊 シャーロック・ホームズの叡智に収録)』が割愛されてます。

白銀号事件 Silver Blaze
調教師が殺され、『白銀号』という馬が失踪する話。
まぁ、"犯人自業自得自爆事件"の一つですか?
しかし、ホームズも自滅したことまでよくもまぁ推理できたものですね。
(ワトスン博士は相変わらず実況解説兼傍観者でしたが。)

黄いろい顔 The Yellow Face
シャーロック・ホームズ第二の汚点のの事件。
ホームズが状況証拠のみで推理して見事に推理が外れた事件。
ノーバリの別荘に奇怪な黄色い不気味な顔の男だか女だかわからない人間が越して来たという話。
しかも真相(オチ)が見事に読んでいる側(と、ホームズ)の意表をつくものだったのも見物でしょうか?
さすがのホームズも慢心してしまうことがあるのですね。
最後に『これからさきもし僕が、自分の力を過信したり、事件にたいしてそれ相当の骨折りを惜しんだりするようなことがあったら、ことこと僕の耳に『ノーバリ』とささやいてくれたまえ。』
....謙虚です。わたしもかくありたいものですね(笑)

株式仲買店員 The Stockbroker's Clerk
ワトスン君が『私が結婚後まもなく....』からはじまる話。
話の内容よりも『ワトスン博士ってまだ新婚???ってか、一体何回結婚したんでしょう???』なんてくだらないことを一瞬考えて...
...まぁいいでしょう。
とにかく金庫破りの話です。
犯人が一応、綿密な計画の下で行おうとした...
ただ、『赤髪組合』の話とよく似てるなぁ~とか思ったり。まぁ、ホームズらしい普通の事件ってカンジかなぁ??

グロリア・スコット号 The "Gloria Scott"
一応暗号文モノの内に入るのかな...???
ちんぷんかんぷんな文章で周りの人間が慌てふためく話。
...ホームズはあまり動揺もしていなかったけど....。
まぁ実際は暗号文でもなんでもなくただの『達筆過ぎた文章』だったようだけど(笑)
....これが英語で見れたらもっと面白かったんだろうなぁ~??
と、母国語を英語としている方々をうらやんだりして?

マスグレーヴ家の儀式 The Musgrave Ritual
宝物の隠し場所が書かれた紙
詩のような文章で指し示められた宝の場所....というまぁ、古典的なトリックの話です。
(シャーロック・ホームズ自体古典なのでねぇ...こういうベタなネタもアリでしょう。)
まぁ内容的には財宝探しと女の復讐劇。
女は男が絡むと財宝よりも復讐を選ぶのですね...
まぁ気持ちはわかりますが。

背の曲がった男 The Crooked Man
またワトスン博士の『私の結婚後2,3ヶ月たった....』から始まってます。
一体どれだけ新婚気分なんでしょう??(笑)
まぁそれはともかく、この話は死んだと思った思い人が実は生きていた!!
という話。
帰ってきたら別の男と結婚していた~。
という、実に古典的な内容。
(何度も言うがホームズは古典ですね。ベタなのはその為。)
ただそのベタな展開の内容がすぐに分からないのがミステリーの醍醐味。

入院患者 The Resident Patient
神経質な入院患者の話。
何かに怯えてるのか、やってくる見知らぬ客人にはピストルを向けるという...。
でもこの入院患者の恐怖のウラでは綿密たる犯人の(まぁ警察でも有名な犯罪者)の準備と犯行の実行が....
まぁ警察はホームズのおかげで犯人特定までいけたのはいいけど掴まえきれないのが....
....探偵モノの中に出てくる警察ってショボイですねぇ....
(まぁそうしないと主役が目立たないですが。)

ギリシャ語通訳 The Greek Interpreter
ホームズの兄のかの有名な『マイクロフト・ホームズ』
(ローバート・A・ハインラインの名作SF月は無慈悲な夜の女王に出てくる人工知能たるコンピューターの名前もマイクロフト・ホームズでしたね。)
が登場する話。
シャーロック・ホームズが兄に助けを求めてそれでも解決しきれなかった事件の一つです。
最後の毒の香(煙???)で助けたい人物をホームズ達が助けに行くシーンなんかは…私、ドラマで見ていたのですけどなかなか緊迫感がありましたね。
でも助けられたのは一人だけですけど。
解決できなかったからこそ私が今まで見た短編のホームズの中でもなかなかの秀逸な作品だと思います。

海軍条約文章事件 The Naval Treaty
いや、短編の中では結構長めの話なのだけどこの前後の物語(ギリシャ語通訳,最後の事件)の方が印象が強いので内容を綺麗さっぱり忘れてしまったという(爆)
いや…文章強奪事件だった(と、思う)。政治がらみなので大きな事件だったのだけど…今、読み直したけどイマイチ頭に入ってこない…すまん。(感想になってない)

最後の事件 The Final Problem
一応、これが最後の事件になるはずだった(過去形)の話。
ここでホームズは死んだことになっているハズだった(過去形)。
アンダーグラウンドのボス、犯罪のスペシャリストのモリアティ教授との対決。
ただ、そのモリアティ教授自体はホームズの事件の記録を執筆(していることになっている)ワトスン博士の目にほとんど止まってなかったので容姿などはイマイチ不明。
話はただただホームズが彷徨うのをワトスン博士が残された手がかりで追いかけるという内容なのでワトスン博士が最終目的地…モリアティ教授とシャーロック・ホームズの対決場所に来たころには全て終っていた(ホームズは滝つぼに落ちた!!という証拠を残して失踪)という…
なんだかイマイチオチがしっくりこないのでこの後やはりホームズの話は続いたりして。

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Author&WebMaster : Azusa | 2005年3月21日 | | シャーロック・ホームズ


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