The Room of Reverie
Book Report



黒いカーニバル

黒いカーニバル


出版社:早川書房
著者:レイ ブラッドベリ

レイ・ブラッドベリ (著) 伊藤典夫 (訳)


大御所、レイ・ブラッドベリの初期短編集。
幻の短編を集めて収録した本らしい。それ故か、かなーり、イワク付きの話が山盛り(爆)
はっきり言えば、微妙に黒くて微妙にホラーで大方の話がアンハッピーエンドで、オチがついてない話はあるし、微妙に何が言いたいのか判らない話はあるし、ただ、ブラッドベリらしさはたしかにあるのです。それに、見るべき部分も大いにある。それに、一作一作は大したダメージでもないし、「ああ、暗い話だねぇ」で済むのだけど、済むのだけど。
これが20編以上も続くと食傷気味になって疲れ果てるのも確か。
まぁ……ラスト三編くらいは(微黒いけど)良い話も入っているのですけどね。
「戦争ごっこ」なんかは、最初は戦争に出ている癖になんて悪ふざけた話だって思ったけれど意外にそうでもなかったし、これもアリかーと、ちょっとほほえましくなった。

しかし、最後の「児童公園(遊園地)」は参ったなぁ……
子供の遊び場である公園を地獄のように描き、子供達を残酷でえげつなくて無知で野蛮で臭くて汚い怪物のように書いて、さらっと話を終わらせる辺り、凄いといえば凄い。どこからそんな考えが浮かぶのだろうという感じ。

で、なんだかんだ言って最後まで読んだけど、ふと思った事。
「この本はもっとブラッドベリの作品を読んでから読むべきだった」
二人がここにいる不思議あたりを夢見て読むと手痛い。慣れてから読んだ方が良かった。

平気な人は平気だろうけど。

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Author&WebMaster : Azusa | 2007年10月 5日 | | レイ・ブラッドベリ


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