H.G.ウェルズで読んだ本
宇宙戦争
THE WAR OF WORLDS
H.G.ウェルズ 著 井上 勇 訳ウェルズの名作。火星人が地球に侵略してくるお話。タコ足火星人とかいう漫画とかで流用されるギャグとかのモトネタはこの本から来てますね。ただしこの話自体はすごく真面目な話です。
イギリスに謎の流星が落ちてきた。その流星となって落ちてきた物体からは未知の生物が出てきた。それは火星からやってきた火星人だった。火星人は三脚の奇怪な機械を使って熱線や毒ガスを発してイギリスを混乱と恐怖に陥れる。
火星人ネタなんて古いとお思いになる方も多いですけどこの本自体が百年近く前に書かれたものだということと、火星人が侵略してきたという話の大本のネタがこの本ということです。(昔他にも火星人ネタの話はあったようだけど、有名なのはこれ。)あと宇宙戦争と題してあるけどこれはむしろマーズアタックとか(映画でありますね)、火星人侵略とかいう題の方が似合うかも。
それとこの本、火星人が侵略する様子よりも落ちてきた流星を見物を決め込む人々や後で虐殺、破壊が始まって人を押しのけ、殺し、痛めつけながら逃げ惑う人々や自己中心的で窮地に陥って閉じ込められ、半狂乱になってしまっている牧師、得られなく火星人に反乱をする為に有望な人々を組織して戦うといいながらまったく悠長に食って寝てを繰り返す楽観主義の理想論者など人の描写が見所だと思います。
あと、オチも意外といえば意外なオチ。なかなか上手く話を運んでいて当初、私も堅い文章でしかも古典ネタと思っていたけどかなりのめりこみました。
Author&WebMaster : Azusa | 2002年11月26日 | H.G.ウェルズ
モロー博士の島
THE ISLAND OF DOCTOR MOREU
H.G.ウェルズ 著 雨沢 泰 訳著者のH.Gウェルズは『タイムマシン』や『透明人間』で有名ですね。そのH.G.ウェルズのもう一つの代表著がこのモロー博士の島です。この著品に登場するDr.モローの名を聞いたことのある人は多いはず。
南海の孤島に怪しげな研究所があり、そこで動物を切り刻み改造する不気味な実験・研究を繰り返すモロー博士。その残酷ともいえるし常軌を逸脱しているといえる研究はまさに『マッドサイエンティスト』という言葉がこのこの上なく良く似合います。さすが古典の中の古典小説です。
動物を切り刻み、動物人間を創造するモロー博士の姿、そしてその動物人間達に神、主としてあがめられる姿、H.G.ウェルズはダーウィンの進化論に触発されたらしいですけどその歪んだ進化の姿と歪んだ神の姿をくっきり映し出してます。
今では進化や人や動物の区別はDNAとか、ゲノムとかで解明されつつありますけどウェルズは時代を先取りしていたようにも思います。
後、主人公の心の動き…色々な不気味な島の様子に手に汗を握る様子や、心臓が踊るような感覚などよりこの著品の不気味さをよりいっそうもりたててます。
さすがに名著なだけあって読み応えがありました。
Author&WebMaster : Azusa | 2002年8月17日 | H.G.ウェルズ




