ゲド戦記で読んだ本
アースシーの風 ゲド戦記 5
THE OTHER WIND Earthsea Books
アーシュラ.K.ル=グウィン 著 清水 真砂子 訳Earthsea Books(アースシーブックス)五巻、日本語シリーズタイトルゲド戦記の五巻です。四巻で最後の書と称しつつ、ちゃっかり続編が出てたり…ちなみに四巻の感想で原書版四巻出てるじゃん!と思ったらちゃんと日本語版でも五巻でましたね。ああ、そういえば原版の四巻のタイトルの副題にちゃんと『Last Book of Earthsea』(アースシー最後の本)と、古くに出版された四巻のタイトルにはついてますねぇ…最近出版された原版は単純にTehanu(ゲド戦記4 帰還)だけなんですけど。たばかれた人いますか??初版を買ったような方はたばかれましたね?(爆)ちなみに図書館で借りて読んでいた人もたばかれましたね?(自分のこと)
まぁ、ル=グウィンも四作目の帰還で終らせるつもりだったらしいけど....。
時の移り変わりでしょうか?外伝でも語っていたけど時の移り変わりで随分とアースシーの世界もル=グウィンも変わってしまったらしい...。
ちなみに外伝でTales from Earthseaというのが出てます。英語の出来る方、出来なくても無理やり読みたいという方はどうぞ。っていうか近々日本語版が出版されるらしいですが。
そうそう、この本、予約受け付け段階でのタイトルは『新しい風』だったのですけど何故か出る段階になってから『アースシーの風』になってました。ちなみに原版のタイトルは『THE OTHER WIND(別の風)』なんですが。
アースシーの世界ではアーキペラゴ諸島には何百年も王がいなかったところへ新しい王が戻り、(三巻のお話)、平和が戻ったと思われていたところへ、ガルガド帝国では侵略で新しい王制がたって、そこから和平のために王女がやってきたりとしていたその頃、一人の男、ハンノキが死者の国で自分の妻や他の者と出会う悪夢に悩まされ、魔法使いの島、ロークで大賢者と呼ばれた男…今は力を失ったハイタカ(ゲド)に会えば何かわかるといわれ、今はゴンドで隠居生活をしているゲドの元へと行く。
ゲドは自分と同じく死者の国に行ったことのある…一緒に旅をしたアーキペラゴ諸島の王、レバンネンの元へ行くように薦める。そこには今、娘の竜の子テハヌーと妻のテナーが王に呼ばれて今いるという。
そして今、アーキペラゴ諸島では竜が人間の生活を脅かしているという話が持ち上がっていた。それは何故か?そしてハンノキが死者の国の夢を見るのは何故か?その謎を解くために王のレバンネンと竜の子テハヌー、ハンノキ、そして竜のオーム・アイリアンは世界の中心と言われるロークのまぼろしの森へ行くことになった。
アースシーの世界の謎が次々と明かされる話です。死者の国…死者は何故暗い世界に閉じ込められるのか?や、竜と人間との関係がわかります。三巻で死者の国を見たときはあんまりいい印象はなかったけどそれは人間が永遠の命を得るためにしたことの代償だったり、元々は死者の国は西の果ての竜達が統べるべき場所だったりと…。永遠の命…この世界では死んでも人間は霊魂の姿で一応この世に留まっていられるらしいのだけどでもあんな死者の国…暗くて誰ともすれ違ってもわからない世界なんて死者としては本当の死を望みたいところですね。死んだらもっと明るい世界へとか、大地と一つになって違う生き物へと生き返ったりとか…
印象的には生と死とそれまでの謎の答えがテーマのような気がしました。
ところで死んだら私たち…現実の世界の人はどこに行くのでしょうか?この生死に関しては前に読んだ別の本、青空のむこうを思い起こさせます。
Author&WebMaster : Azusa | 2003年3月23日 | ゲド戦記
帰還 ゲド戦記最後の書 4
出版社:岩波書店
著者:アーシュラ・K・ル=グウィン
価格:¥ 1,890
Tehanu: The Earthsea Cycle (Earthsea#4)
出版社:Simon Pulse
著者:Ursula K. Le Guin
価格:¥ 856
THE TEHANUE (Earthsea#4)
アーシュラ.K.ル=グウィン 著 清水 真砂子 訳Earthsea Books(アースシーブックス)、日本語タイトルゲド戦記の四作目、サブタイトルが最後の書となってますけど実は5作目が出ていたりしてるんですけどねぇ…(爆)
(てか、五巻でましたね。→アースシーの風 ? ゲド戦記V /amazon.co.jp)
ちなみにゲド戦記の四作目の主人公はテナーです。またゲドじゃないの。というか、英語名のタイトルを見れば分るけど別にゲドが主人公ってわけでなくてアースシーの世界を舞台とした物語ってだけなのです。まぁゲドは一応、四作目までは登場しますけどね。
三作目で力を使い果たしたゲドは竜のカレシンの背に乗り、故郷へと帰る。そこで再開したのはかつてアチュアンの墓地で出会ったテナーだった。
四作目は児童書とは言いがたい内容で少し大人な感じになってます。年老いたゲドとテナーが老年になってお互いの人生を考える内容になっているんです。これはある程度年をとらないとこの本の内容というか、雰囲気を理解するのは難しいんではないかと思わせる部分が結構あるんではないかと思います。多分前作から十八年の月日が経ってから出版されたためだと思いますけど。本の裏表紙の解説によるとフェミニズムの視点から話題を呼んだそうです。たしかにそれは言えてますね。
Author&WebMaster : Azusa | 2002年11月14日 | ゲド戦記
さいはての島へ ゲド戦記 3
出版社:岩波書店
著者:アーシュラ・K. ル・グウィン
価格:¥ 1,785
The Farthest Shore: The Earthsea Cycle (Earthsea#3)
出版社:Simon Pulse
著者:Ursula K. Le Guin
価格:¥ 856
THE FARTHEST SHOREE (Earthsea#3)
アーシュラ.K.ル=グウィン 著 清水 真砂子 訳アースシーの世界で次々と魔法が消えていく。その原因を突きとめるためにエンラッドの王子アレンは魔術師の島、ロークへと向かいます。そこで出会った大賢者ハイタカ(ゲドのこと)。ロークににおいても魔法が消えていく原因がわからない。そこで大賢者ハイタカはアレンを伴って旅立ちます。
二巻で脇役に回ったゲドですけどこの巻でも主人公はアレンでゲドは脇役って感じです。アレンの考えていること、アレンが感じたことがメインでアレン視点で物語は語られてます。
前の巻のような色々な予感のする話じゃないのがちょっと…でしたが、それはゲドを主人公として見た場合ですね。この話ではアレンが主人公ですから。
でもゲドがすっかり歳をとって落ち着いてしまっていて、主役でなく完全なサポート役、名脇役となってます。もっとも、アレン自身はそんな大した能力があるわけでもないので、ここ一番の見せ場は大体ゲドがあたってます。アレンは‥‥まぁキーキャラ的な感じでしょうかね?なんだか前巻と前々巻のゲドのイメージからは程遠くなって寂しいです。もっとゲドが若くて旅への夢や希望や予感とかがあったらよかったんだけど…
Author&WebMaster : Azusa | 2002年10月20日 | ゲド戦記
こわれた腕環 ゲド戦記 2
出版社:岩波書店
著者:アーシュラ・K. ル・グウィン
価格:¥ 1,680
The Tombs of Atuan: The Earthsea Cycle (Earthsea#2)
出版社:Simon Pulse
著者:Ursula K. Le Guin
価格:¥ 856
THE TOMBS OF ATUAN (Earthsea#2)
アーシュラ.K.ル=グウィン 著 清水 真砂子 訳はい、ゲド戦記の二巻です。
テナーはアチュアンの墓の大巫女の生まれ変わりとして五歳でアチュアンへと連れていかれ、名を奪われ、『喰らわれし者』のアルハとして巫女としての教育を受け、大巫女として多くの巫女や使用人の上に立つ者となり、『名もなき者』の墓の上の神殿で暮らしていました。
来る日も来る日もいけにえの儀式や舞いの儀式などで変わらぬ日々を過ごしていたある日、墓地の地下迷宮に異教徒の魔法使いがやって来ます。
二巻ではゲドでなくてアルハ(テナー)が主人公です。
幼い頃に巫女の生まれ変わりと言われて今や信仰も薄れている荒廃しきった神殿へ連れて行かれ、闇の者に仕える身として名を奪われ、アルハと呼ばれ、位の高い者としてもてはやされて自分自身も威厳をあらわそうとするあまり、とうとう奴隷を生き埋めにしてしまったりしていたのですが、ある日墓の宝物を狙ってきた他国の異教の魔法使い=ゲドと出会い、墓の迷宮に閉じ込めてしまうのですが結局殺すことが出来きなくなってしまいます。
偽りの神への崇拝に運命を弄ばれ、自分自身が何者かわからなくなってしまうテナーがゲドと出会うことで自由になっていく様と前巻よりずっと大人びてテナーを導くゲドとこの二人のほのかなロマンスがメインですね。
偽りの神に仕えている時の方が幸せか、自由の身になって西も東もわからない身が幸せかははっきりとはわかりませんが…でもすくなくても偽りの神に仕えていてもテナーの未来は明るくは無かったでしょうが。
Author&WebMaster : Azusa | 2002年10月16日 | ゲド戦記
影との戦い ゲド戦記 1
出版社:岩波書店
著者:アーシュラ・K. ル・グウィン
価格:¥ 1,680
A Wizard of Earthsea (Earthsea#1)
出版社:Spectra Books
著者:Ursula K. Le Guin
A WIZARD OF EARTHSEA [Earthsea #1]
アーシュラ.K.ル=グウィン 著 清水 真砂子 訳とうとう読みました。ゲド戦記。私、こう見えても本を読むのが嫌いだった(過去形)のでねぇ…あんまり重い物語を読むのは避けて通ってきたのだけど…やっぱりファンタジーの基本みたいなのは読まないといけないなぁ…と思い読みました。いや…最初は指輪物語を読もうかと思ったんだけどあっちの方がもっと重そうな気がしたのでね。とりあえずゲド戦記から。
ゲド戦記1の影との戦いはのちに偉大な魔法使いになるゲドの少年時代を描いたもの。魔法使いの見習いだったゲドが誤って影を呼び出してしまって影に追われ、追いかけながら戦うというもの。
簡単に言ってしまえばそうなのだけど中身はかなり奥深くて濃いです。
この本…はっきりいって読み始めのころは恐ろしくつまらなかったです。主人公のゲドは天性の才能があったけど最初のころはかなり性格がせっかちで高慢で嫉妬深くて将来、ロクな人間にならないな…という感じのキャラでかなり読む気が失せましたね。でも、中盤の彼が影を呼び出してしまってからはまったく話がかわっていって…そう、不安と自責の念にかられながら影に脅えてその高慢さも嫉妬も見る影を失ってしまって、そして影と対決することを決意する時にはあの高慢なゲドがよくぞここまで…と、関心しないわけにはいきませんでしたね。
あと、師匠のオジオンとの絆、なかなか魔法を教えてもらえず、魔法使いの学校へと行ったゲドですけど結局、一番頼りにしていて帰るべき家なのはオジオンのところなのですね。
Author&WebMaster : Azusa | 2002年9月 6日 | ゲド戦記




