The Room of Reverie
Book Report



ルビー・シリーズで読んだ本

愛の波紋

愛の波紋〈上〉

出版社:扶桑社
著者:V.C. アンドリュース
価格:¥ 550

愛の波紋〈下〉

出版社:扶桑社
著者:V.C. アンドリュース
価格:¥ 550

Hidden Jewel
V.C.アンドリュース 著 中塚 水際 訳

ルビーシリーズ第四弾。今度はルビーでなくてルビーの娘のパールが主人公です。前の巻までの話はかなりイライラしましたがこの話は…イライラするけど主人公が気風のいい子なのでそれまでのイライラを一掃してくれます。


愛の波紋 上
パール・アンドレアは医師志望の十七歳。学校では首席、卒業総代に選ばれ、真面目でしっかりしていて母親譲りの美しさと父親譲りの亜麻色の髪とブルーの瞳をしていた。父のボーは実業家で母のルビーは芸術家。12歳の双子の弟のピエールとジャンは元気一杯。家は裕福で幸せな毎日を過ごしていた。
しかしそんなパールにも悩みがあった。幼いころから死んだ叔父のポールが出てくる悪夢を見るのだ。そして自分の家族の過去…昔から色々なことがあったことを聞かされていたがまだ腑に落ちない部分がある気がする。
卒業式の日、父のボーがパールのために盛大なパーティーを催してくれた。しかしパールはボーイフレンドに『卒業式の日に一線を超える約束』をしいたのだか分別ある彼女はそれを断ってしまってボーイフレンドと他の友達はみんなパールの家から帰っていってしまう。
そしてしばらくしてから大学で医師の勉強をする前に勉強をするために夏の間病院でバイトをはじめたがそこのインターンの医師に勉強を一緒にしてくれるといって襲われそうになる。危機一髪で逃げ出せたのだがボーイフレンドとの一件といい、パールの中で次第に『自分はちゃんと恋をすることができるのだろうか?』という疑問が湧いてくる。
そんなある日、家族で別荘に遊びに行った時に弟のジャンが毒蛇に噛まれて死んでしまう。
弟のピエールはそれがショックで外傷性ストレス障害になってしまって口もきけなくなり、物も食べることができなくなってしまう。母のルビーは相次ぐ不幸のためにノイローゼになりブードゥー教にハマり、父のボーもどうしようもないと愚痴をこぼしては酒びたりになってしまう。
どんどん容態が悪くなるピエルをよそに母のルビーは置手紙を置いて失踪してしまう。


愛の波紋 下
弟のピエールのために父のボーと一緒にパールは母のルビーを探して母の故郷のバイユーを訪ねた。しかしバイユーでルビーの来た形跡はあるものの見つからない。
もしかしたら自宅に帰ってきているかもしれないと思い、一度家に戻るがルビーは自宅にも帰ってきてない。それどころかピエールの容態がさらに悪化している。父親のボーは再び酒びたりになり、さらにパールリが再びバイユーに足を運んでいる間にボーは階段から落ちて骨折してしまう…。


前の巻まではかなりイライラさせられたルビーシリーズですけどこの巻ではパールがしっかりしているので気持ちがさわやかになります。
が、しかーし!パールの両親…ルビーとボーですけどルビーはブードゥーにハマるわ、ボーは酒びたりになった揚句、階段からずっこけて骨折するし…前巻同様、かそれ以上にアホになってすばらしい状態になってしまってます。正直、真面目な話なのに笑いさえそそられます。でもそんな両親に腹を立てたり、がっかりさせられながらも励ましたり、叱咤激励したり、慰めたりとトップスピードで頑張るパールはこのシリーズの一服の清涼剤のように輝いてます(笑)
イライラさせられて鬱屈したものの溜まるシリーズでしたけどこの話でかなりさわやかな気分になりました。

Author&WebMaster : Azusa | 2003年1月27日 | ルビー・シリーズ


愛の輝き

愛の輝き〈上〉

出版社:扶桑社
著者:V.C. アンドリュース
価格:¥ 530

愛の輝き〈下〉

出版社:扶桑社
著者:V.C. アンドリュース
価格:¥ 530

All That Glitters
V.C.アンドリュース 著 中塚 水際 訳

ロマンチックだけど主人公の向こう見ずな行動と周りの人間の嫌がらせと何がどうしてそんなに不幸になるのか?設定で読んでいる人をイライラさせる(私だけ?)ルビーシリーズ三弾。


愛の輝き 上
ルビーは娘パールと一緒に爪に火をともすような貧しい生活をしていた。パールの父親、かつてのルビーの恋人のボーはルビーの妊娠が発覚してからルビーを見捨ててヨーロッパへ行ってしまっていたが時折思い出したりしていた。そんな中、双子の姉のジゼルはボーはヨーロッパでガールフレンドを作ったとか、遊び歩いているとかいう手紙をしょっちゅう送ってくる。そしてかつてのボーイフレンドで異父兄弟のポールが結婚しようと話を持ちかけてきた。貧しい生活を強いられ、娘の将来に不安を感じていたルビーはポールの説得に折れ、結婚してしまう。
そんな中、姉のジゼルはボーと再び付き合いだしたといい、しばらくしてボーとルビーは再開したが『ジゼルと付き合い始めたのはルビーと一緒にいるような気分になるから』と告白する。そしてボーとジゼルは結婚してしまう。
しかししばらくしてからポールとルビーの屋敷にやってきたボーがジゼルに内緒でアパートを借りたからそこで会って欲しいと頼みこむ。


愛の輝き 下
ボーとルビーの密会はすぐにポールに知られてしまう。そんな時、ジゼルが蚊にさされ脳炎にかかり意識不明の重体になってしまう。その時にボーはルビーに『ジゼルとすり替われば一緒に暮らせる』と提案。そしてポールは何故かその提案に乗り、ルビーとジゼルが入れ替わってルビーはジゼルのフリをしてボーの妻になる。しばらくはそれでやりすごせたがほどなくジゼルの容態が悪化してポールは精神的におかしくなってしまってジゼルのことをルビーと思うようになってしまう。そしてジゼルは死んでしまってからますますおかしくなったポールはスワンプ(沼地)に身を投じて自殺してしまう。
ポールが死んでしまってポールの(継母)はポールの復讐にボーとルビーの娘のパールは自分が引き取るという。そしてパールの養育権をめぐって裁判が行われることになってしまった。


くどいようですけど本当イライラする話です。いくら生活が苦しいとはいえ、異父兄弟と結婚してしまうルビー。最大の責任者に責任を取らせればよかったのに(ボーのこと)。
それとボー・アンドレア。どうでもいいがこの人が一番アホです。ルビーを見捨ててヨーロッパでさんざん遊び歩いたすえにルビーが忘れられないからといってルビーそっくりのジゼルと結婚したあげく、ジゼルとうまくいかないからといってルビーに浮気を申し出るとはふてぶてしい…。そして入れ替わり。詐欺罪です。ジゼルが死ぬまで待てばいいのにバカです…この人はっきりいってバカです。
あと、ポール。愛した人がたまたま実の妹でした…のだけどここまで熱を上げることないのに…いや…結果的に彼が一番不幸だったのだけど。ルビーのためにつくしてつくしてつくしまくって痛ましい最期を遂げてましたからね。
そして何よりパール。このいいかげんな親たちのためにあっちこっち引きずりまわったあげくに裁判にかけられるなんてなんて可哀想。
はぁ…ここに出てくるキャラはみんなバカだ…と、思わずにはいられません。
しかし恋は盲目といいますしね。愛と嫉妬ゆえに状況がどんどんおかしくなっていくのがこの話の持ち味なんで。でもしかしイライラさせられましたねぇ。

Author&WebMaster : Azusa | 2003年1月27日 | ルビー・シリーズ


愛の旅立ち

愛の旅立ち〈上〉

出版社:扶桑社
著者:V.C. アンドリュース
価格:¥ 530

愛の旅立ち〈下〉

出版社:扶桑社
著者:V.C. アンドリュース
価格:¥ 530

Pearl in the Mist
V.C.アンドリュース 著 奥村 章子 訳

ルビーシリーズ二弾です。読んでいるととてもイライラする話です…読めば分る。

愛の旅立ち 上
貧しい生活をしていたルビーは実の父と双子の姉の存在がわかり、その家へと行ったのはいいがそこはとてもお金持ちではあるけど意地悪な継母と意地悪な姉のいるところだった。双子の姉のジゼルは不幸にも交通事故で足が不自由になってしまっていたがそんな双子の姉と共に意地悪な継母の取り計らい(というか策略ですね)で全寮制の規律の厳しい女子高に行くハメになる。
女子高に行っている間のルビーは足が不自由なのをいいことに女王様ヨロシクな態度をとり意地悪を繰り返ししてくるジゼルにさんざん悩まされる。そんな中、目の不自由な青年のルイスと出会う。ルイスはルビーと出会ってすぐに心を惹かれる。


愛の旅立ち 下
ルビーに心を惹かれているルイス。だが、女子高の校長はそのルイスとルビーの仲を勘ぐり、さまざまな嫌がらせをする。一方、ジゼルもえげつない意地悪を繰り返しルビーにしてくる。ある日、ルビーが外出して学校の庭師と密接な関係を持ったと疑われ、退学の是非を問う審問会を開かれるハメになる。ルイスはルビーをかばってなんとか難を逃れるが実は歩けるようになって庭師とジゼルが会っていたということが分る。
さんざんな目に合いながらXmasと新年の日、家に帰ったルビーとジゼル。ルビーは早速恋人のボーと会い、楽しいひと時を過ごしたりしたが、学校に戻ったルビーはしばらくして突然吐き気をもよおしてしまう。そう、ルビーはボーとの関係で妊娠してしまった!


この話…読んでいるとイライラします。主人公以外のキャラが異様に底意地が悪くてえげつないのです。ついでにバカも多い。(主人公も含む)自己中で意地悪を生きがいにしているとしか思えないジゼルや、貧乏人や名門以外の人に対して辛辣で学校の校長にしておくにはあまりに不適当だと思える校長とか、継母の意地の悪さもすごです。そんな意地悪攻撃にまんまとハマるルビーも結構アホのような気がします…なんであんな嫌がらせに引っかかるんだ?みたいな感じで。そんなルビーも後編でとんでもないポカをしでかします。妊娠…。恋人のボーもかなり向こう見ずでアホですけどルビーもかなりオバカです。やるときは避妊ぐらいしなさい…といわずにおれない。しかも妊娠した後でどっかに行っちゃうボーなんかはムカムカします。責任とれや、アホ!
でもまぁ、こういういじめや嫌がらせやどうしようもない展開なんかはこの本のみどころの一つなので…イライラするのも楽しいうちに入るのかと。

Author&WebMaster : Azusa | 2003年1月24日 | ルビー・シリーズ


ルビー

ルビー〈上〉

出版社:扶桑社
著者:V.C. アンドリュース
価格:¥ 571

ルビー〈下〉

出版社:扶桑社
著者:V.C. アンドリュース
価格:¥ 571

Ruby
V.C.アンドリュース 著 中塚 水際 訳

ルビーシリーズ第一部です。愛と欲望と肉親血族同士の血眼の争いがウリのV.C.アンドリュースですけどこれは血眼の争いというよりも一人の少女がいじめられていじめられて…って感じがしてたまらないです。

上巻のあらすじ
ルビーは十五歳、心霊療法士の祖母と二人でルイジアナの湿地帯のホウマの町の小さな小屋に住んでいた。物売りをしながらの苦しい生活だったがルビーは絵を描き、見知らぬ父を思いながら暮らしていた。ルビーには裕福な家の少年でポール・テイトというボーイフレンドがいたのだが祖母はポールと付き合うのにいい顔をしない。ポールとルビーは日増しに親密な仲になっていく。それを見ていた祖母はルビーに告白する…ポールはルビーの母の子で生まれてすぐにテイト家に買われた…と。そしてしばらくして祖母の調子が悪くなってきたころに再びもう一つの秘密を打ち明けた。ルビーには双子の姉がいるということを。


下巻のあらすじ
祖母が死に、双子の姉の家…実の父の家に行くことにしたルビーだが、素晴らしい調度品や家具、そして自分のためにアトリエを用意してくれたりとホウマの小屋に住んでいたころとまったくちがう裕福な生活に圧倒される。しかし継母のダフネは厳しくあまり良い人ではない。双子の姉のジゼルはものすごく意地悪でその友達もマリファナを吸ったり、隠れて悪いことばかりしているありさまであまりいい友人ではない。そんな中でジゼルのボーイフレンドだったボー・アンドレアだけが優しくしてくれる。ある日、ジゼルのボーイフレンドだったボーはルビーをデートに誘う。そしてそのデートの次の日、ボーはルビーのアトリエにやってきてルビーに自分のヌードを描いてくれという…


V.C.アンドリュースの作品はいくつも読んだけどこの本は意地悪な継母に意地悪な姉と…シンデレラのようなお話でそれにいくつもの障害がついてもう見ていてイライラしてくるくらい主人公が振り回されます。作中でルビーは『幸せの次に辛いことがある』といっていたとおり、何かいいことがあるとかならず悪いことが起きる…という具合です。ただこの悪いことが物語をよりいっそう楽しくさせているんですけどね。でももうちょっとルビーに幸せな気分をあじあわせたいって気はします。でも主人公が不幸になるのが楽しくなるあたり、マゾヒズムというかサディスティックな気分になれるというか…。
それとボーとルビーとの関係も甘くて辛いのでこのサジ加減もいいかと。

Author&WebMaster : Azusa | 2003年1月17日 | ルビー・シリーズ


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