屋根裏部屋の花たちで読んだ本
刺があるなら
If There Be Thorns
V.C.アンドリュース 著 中川 晴子 訳屋根裏部屋の花たちシリーズ第三部目です。第一部からすっとぱして第二部の感想というのもなんだなぁ…(でも第二部も半分は読んだんだけど…)
ジョーリイ・ジェイナス・マイケ・シェフィールド(ジョーリイ14歳)とバーソロミュー・スコット・ウインスロウ・シェフィルード(バート9歳)の兄弟はダンス教室の先生の母キャサリン(キャシー)と医師の父クリストファー(クリス)とサンフランシスコ郊外で平穏に暮らしていた。
ジョーリイは楽天的で感受性の高いダンスを得意としている少年。バートは内向的で大人しい少年だった。
ジョーリイは両親がある夜、口喧嘩をしているのを目撃する。そこでなにやら一家にかかわることを言っていたようなのだがジョーリイにはわからない。一方バートは、隣りの家に越して来た老婆と出会い、そこの執事に一家のことで色々なことを吹き込まれる。そのうちバートは狂気していくようになる…。
はい、屋根裏部屋の花たちの一部と二部を読まないとこの話はわかりませんね?。
…ということはない。ジョーリイとバートが交互に語り両親や一家の過去(一部と二部の話ね)を知っていくという感じなので特に一部二部を読まなくても簡潔に話の流れで読めるのでわかります。
ジョーリイのパートでは両親の正体(兄妹同士で結婚して近親相姦とか)を知り、弟が隣りの家に感化されて狂気にかられていくのを思春期の少年らしい視点で見てます。
一方、バートのパートは隣りの家で吹き込まれるウソと本当の話を聞いて狂気となりますけどこれは自分なりに正しいと思ってやっていることで彼の視点だと案外狂気とは思えないです。(ジョーリイの視点で見ると狂った弟ですけど)9歳の子供らしい残酷さと正直さというのが描かれてます。
屋根裏部屋の花たちのシリーズの一部と二部はキャシーが主人公で少女→大人の女性という風な視点でかかれていて男女関係のえぐさや官能的なところもあり、ゴシックダークファンタジーロマンスという感じでしたがこちらは子供の視点から見たダークファンタジーミステリーという感じで全シリーズ緊迫感が漂ってますけどこれは特に緊迫感が強いです。一部や二部とまた違ったスリルが味わえますね。
Author&WebMaster : Azusa | 2003年1月17日 | 屋根裏部屋の花たち
屋根裏部屋の花たち
Flowers in the Attic
V.C.アンドリュース 著 中川 晴子 訳はい、屋根裏部屋の花たちシリーズ第一部。V.C.アンドリュースの処女作。全米でベストセラーになって、たしか…映画か、ドラマかどちらかになった作品です。私も子供のころこれの映画かドラマか忘れちゃったけどテレビで見て、ものすごくショックを受けて忘れられない作品となってました。
キャサリン・ドーランギャンガー(キャシー)は十二歳。二つ上の兄のクリストファー(クリス)と5歳の双子の妹弟のコーリイとキャリーと両親と一緒に幸せな少女時代を送っていた。父親はいつもキャシーとクリスにステキなプレゼントを持って帰ってくる。母親はうっとりするくらい綺麗。
ところがある日、父親が交通事故で死んでしまった。父親を無くして途方にくれる一家だったが母親は実家は実はすごい大金持ちでそこへ身を寄せるという。そして四人の兄弟は壮大な屋敷へと足を運んだがそこで待っていたのは締め切った部屋と屋根裏部屋での生活だった。
…なんか…すごいです。
キャシー(12歳)クリス(14歳)コーリイ・キャリー(5歳)の屋根裏部屋での生活!はっきり言えば監禁虐待生活です。V.C.アンドリュースが障害者で監禁に近い生活を送っていたせいなのかどうかわかりませんが世界から締め出された空間で繰り広げられる気の狂うような生活を生々しく描いてます。それと、ここに登場する人物達。四人の兄弟もさることながら狂信者のように聖書と神を崇め、子供達に聖職者よろしくの規律を押し付ける祖母と子供を監禁させておきながら自分のことしか考えない母親。血のつながりがかえって残酷さを誘うストーリーなのです。
そして何よりもキャシーとクリスの関係。祖母はキャシーとクリスに『異性に対して見たり、触れたりしてはいけない』とか『自分のプライベートな場所に触れてはいけない』とか異常な潔癖ともいえる規律を押し付けているがずっと同じ場所に何年も閉じ込められてどんどん成長していく二人の間に次第に兄妹以上の感情が芽ばえはじめてしまう。このあたりは不自然のようでとても自然な感じなのが妙な感じ。V.C.アンドリュース曰く、『ありえそうなこと』らしい…。たしかにこういう状況だとありなのかな?と考えさせられてしまう。しかしこれを昔ドラマで見たときはほんと、ショックでしたよ。
Author&WebMaster : Azusa | 2003年1月17日 | 屋根裏部屋の花たち




