ローガン家物語で読んだ本
オリヴィア ローガン家物語
Olivia
V.C.アンドリュース 著 長島 水際 訳ローガン家物語完結編。
それまでのローガン家物語のシリーズで野心家、事実上の主として描かれていた鉄の女…という彼女の過去と何故そんな性格になってしまったのかが分かる話。
…V.C.アンドリュースブランド(作者は当の昔に亡くなっているのに新刊が出まくるので)のお約束、主人公の母!!主人公を虐めた名脇役!!が主人公になって活躍する…という話。
Amazonでの売り上げがV.C.アンドリュースブランドの中では下から数えた方がいいっていうくらい誰も見ない話…だと思ったら順位が上がっていた。(2004/08/06時点)
まぁ、今回は若い娘の主人公でなく、おばさんが主人公だからあれなんですけど。
(それまでは二十歳にもならない若い娘が主人公だったので…故に私も読む気も感想書く気にもなれなかった。イメージがねぇ…??)
いつも自由奔放でいいかげんで学のない妹がガチガチのインテリのオリヴィアよりも周りの人間に可愛がられていたかららしい。嫉妬…ですね。まぁV.C.アンドリュースブランドの作品は嫉妬の嵐で成り立っている部分が多いですから。
しかもその妹がトラブル起こす度に父や母は全然無頓着な上に後始末をろくに出来ないので全てオリヴィアが請け負っていたらしい。ローガン家物語のこの妹(ベリンダ)はかわいそうというイメージがあったが…オリヴィア共々あまりいい性格でもなかった模様。というよりもかなり放蕩娘…といっても過言ではなかったりする。一体何人子供をおろしたんでしょ?この人は?と、いう感じで。
そんなわけでこの妹のそれまでのシリーズのイメージを壊すところもあり。
虚栄と野心の行き着く先は…という感じの話でしたね。
彼女のそれからの人生とその人生の結末を見たら(前シリーズ参照)何か空しさを感じますね。
Author&WebMaster : Azusa | 2004年8月 6日 | ローガン家物語
真夜中の音楽 ローガン家物語
Music in the Night
V.C.アンドリュース 著 長島 水際 訳大人向きかな…大人向きだよな?なんて考えつつ、ローガン家物語四巻。時はメロディーの話からローラが生きていた頃の話になります。ローガン家物語の一巻と二巻と三巻でたびたび話題になった故人ローラが主人公。
十五歳のローラ・ローガンは双子の兄のケアリー、両親、耳の不自由な妹のメイと共に幸せに暮らしていた。ローラとケアリーは物心つく前からいつも一緒にいて離れることがなかった。そんな中、ロバート・ロイスとローラは出会い、恋に落ちる。そんなローラとロバートとの仲をケアリーは怪訝な目で見ていた。そしてローラの祖母のローガン家を支配していたオリヴィアはロバートとの付き合いを禁じたりした。そしてある日、二人はヨットに乗って二人だけの浜辺で愛し合ってうっかり眠り込んでしまった時に嵐に巻き込まれヨットは流され、そのヨットを取り戻そうとしてロバートとローラは必死になったがロバートは怪我をしてそして水中へ沈んでしまう。そして残されたローラは裸のまま漁船に助けられ記憶を失い、祖母の屋敷へ運び込まれてその後に精神病院へ入れられてしまう…。
ローラとロバートとの悲しくて切ない話です。ローラは聡明で優しい子でロバートは優しく、前向き。これでもかって言うほど相思相愛のお似合いの二人だったですけど血統と家名を重んじる祖母がロバートはよい家名や血統ではないといわんばかりに付き合いを禁じたりと何かと障害が多いです。
そして何よりも双子の兄のケアリーとローラの関係。ケアリーは女の子とは付き合わずつねに双子の妹にばかり気をくばります。つまり溺愛。双子で常に一心同体という意識があったのとローラが綺麗だったのというのがあってか普通の兄妹というのとははるかに超えた関係です。
それにしたってローラ固執し過ぎるほど固執しているケアリー(俗に言うシスコン??)と恋に目覚めたローラとの関係もまた見所ではいでしょうか。ロバート・ロイスの出現で崩れていく様も見所ですね。
このローラとケアリーとの関係は色々とローラとロバートとの仲に影をさします。
あと後半部分…精神病院に入ることになったローラですけどこの精神病院の描写はなかなか現実味があります。拒食症、パニック症候群、ヒステリーなどなど現代ではごく当たり前のようにはびこっている心の病を見ることができます。あと入院してしまって退院することのできない現実というのも見ることができます。あるんですよね、今の精神病院でも。薬づけになったりするローラですけど投薬で余計に症状が悪化していくという話はよくある話です。余談ですけど精神科の薬って昔の薬であればあるほど頭がぼやけてとても疲れます。症状がとても悪いと古くてキツイ薬をどんどん投薬していくのが精神科です。こういう決して表沙汰になることもなく見られることのないよくある現実を見ることもできます。
…で、ラストシーンですけどシリーズに一貫して家名のためなら血も涙もないオリヴィアお婆さんがほんの少し…ローラに思いやりと理解の心を表します。彼女もほんの少しは女の心を理解する気持ちと孫を思いやる気持ちがあったのか…と、完全に人間が冷酷になりきれないというのを感じました。
Author&WebMaster : Azusa | 2002年12月17日 | ローガン家物語
メロディー ローガン家物語
Melody
V.C.アンドリュース 著 長島 水際 訳ローガン家物語第一部。最初の頃はメロディーシリーズと呼ばれてました。
第二部、第三部はやや大人向きなのですけどこの第一部は子供が呼んでも害はなさそう…ですが続きが気になる方はせめて高校生くらいになってから。
実は先に二部と三部を読んでしまったのですけどこちらから読めばよかった…この巻の話は胸を打たれます。
メロディー・ローガンはバイオリンと歌の上手い成績も優秀な十五歳の少女。炭鉱町で働き者の炭鉱夫の父のチェスターと美しい美容師の母ヘイルと一緒に貧しいながらも幸せに暮らしていた。ところがある日、炭鉱の事故で父を失い突然母は父から開放されたかのように女優を目指してメロディーを会ったこともない親戚の家に預けてしまった。
メロディーの預けられた親戚の家は漁師で信仰深く、厳しいジェイコブおじさんと気弱で死んだ娘の面影をずっと追っているセアラおばさんとストイックでぶっきらぼうないとこのケアリーと耳の聞こえないいけど心の優しい、いとこのメイが暮らしていた。この一家は一年前にケアリーの双子の妹のローラを失ってそれぞれ色々な思いがあり、ジェイコブおじさんはメロディーに厳しくし、セアラおばさんはまるでメロディーをローラの身代わりのように扱い、ケアリーはメロディーにつんけんどんな態度を取り、唯一心を許してくれるのは耳の聞こえないメイだけだった。
貧しいながらの小さな幸せ、それが父の死によってメロディーの運命が翻弄されていく様が痛々しいです。メロディーは強くもなく、かといって弱くもなく、悲しい時は悲しみ、腹が立てば怒り、喜怒哀楽を決して隠そうとせず正直にしているそんな様子が親近感を持たせてくれます。メロディーの侮辱されればつっかかったり、人に対して決して差別することもない実直さが最初は死んだ双子の妹の代わりのように来て不快だと思っていたケアリーの固く閉ざされた心を開いています。父を失って母に捨てられたメロディーと妹を失ったケアリーの間に友愛が生まれる課程はとても心地よかったです。
Author&WebMaster : Azusa | 2002年12月 8日 | ローガン家物語
未完の交響曲 ローガン家物語
Unfinished Symphony
V.C.アンドリュース 著 長島 水際 訳ローガン家物語第三部です。
ラブシーンがあんまり子供向きでないので大人向き。うちのサイトは児童書の感想が多いんでねぇ…前書きしておかないと間違えて本を手にとられてはまずいんでι
メロディー・ローガンは自分の母は交通事故で死んだと思っていたのにメールオーダーのカタログに自分の母そっくりのモデルが乗っていた。メロディーはそれが母かを確かめにハリウッドへと旅立つ。ロサンゼルスのハリウッドで母を捜していたメロディーはカタログの女性を突き止める。そのモデルはやはり母だった。しかし母はメロディーを一度あしらい、メロディーがなんとか母を説得して一緒にいられるようにしてもらうが母はメロディーを妹として扱い、自分のことを姉と呼ばせた。メロディーは母の恋人に仕事をしてお金を稼ぐように言われ、危うくポルノ映画に出されそうになったり、レイプされそうになったりしたが母はまったく心配もしなければかばうこともしなかった。そんなメロディーは母はもう母ではなくなったことを知り、プロヴィンスタウンに戻ることにした。戻ったメロディーはケアリーの元…セアラおばさんの家で暮らそうとしたがオリヴィアおばあさんがそれを許そうとせず、自分の屋敷に住まわせ、メロディーを磨き上げて自分の後継者にしようとする。そして愛するケアリーと会うことを禁じてしまう…。
長い話なのであらすじも長いです(笑)
主人公のメロディーは悲しいくらい肉親に恋焦がれていたのにまともな肉親(父も母も祖母も)がいなくなってしまいます。でもそんな中でも大人になろう、強くなろうとする彼女の姿が痛ましいながら感銘を受けました。あと、本当の幸せって何かというのを考えさせられます。
あと、ケアリー。だいぶ前の巻から変わりました。前の巻まではメロディーのことを死んだ双子の妹の面影をどことなく追いかけていた感じがしていたのだけどの巻ではメロディーはメロディーとして愛しているという感じ。次の巻で分るんだけどケアリーは妹に異常なまでに溺愛していたんですよ。
そう考えるとケアリーはメロディーと出会い、変わっていった…といえるでしょうね。
結末はオリヴィアが死亡でケアリーとメロディーは結ばれめでたしめでたしなのだけどそこまでにいたるまでにメロディーの本当の父が誰なのか、ローガン家を取り仕切っているオリヴィアの非情な仕打ちやケアリーの双子の妹のローラの悲劇的な死の謎など色々な謎が明らかになります。
Author&WebMaster : Azusa | 2002年12月 6日 | ローガン家物語
心の歌 ローガン家物語
Heart Song
V.C.アンドリュース 著 長島 水際 訳一人の少女とローガンファミリーの過去の謎を描いたちょっぴりミステリアスなロマンス、第二部。第一部より先に読みました。何故って…bk1からまだ第一部が届いてないから(T_T)
一応この本は大人向きとさせてもらいました。ラブシーンの描写がちょっと過激なので。
メロディー・ローガンは十六歳。炭鉱で働いていた父(実は実父でなく継父だった)をなくし、母はそれを機にメロディーが会いもしたことのなかったローガン家のオリビアの息子の漁師のジェイコブおじさん(ハリー・ポッターのバーノンおじさん並に意地悪)の家族の元に置き去りにされてしまう。ジェイコブおじさんの家には妻のセアラ、息子のケアリー、耳の不自由な娘のメイと共に暮らすハメになる。
ジェイコブおじさんの家族はそれぞれ事情があり、セアラはメロディーを死んだケアリーの双子の妹のローラの代わりのようにし、メイはメロディーを姉のように慕い、ジェイコブおじさんはメロディーを汚れた血の悪魔の娘と呼んだ。力になってくれるのはケアリーだけ。
ローガン家はオリビアおばあさんが支配する名門の家。そこで母はローガン家の養女で父(継父)と母は兄妹として暮らしていたことを知る。ローガン家とは血が繋がっていないメロディーだったが本当の父親の捜し求めて昔、母の恋人だったという芸術家のケネスの元でバイトをしながら真実を探ることにした。しかしそうしていくうちに次第にメロディーはケネスに恋心を抱いていく…。
家庭事情が複雑なので長いあらすじ解説になりましたがまぁ大体こんなところです。追加解説するならばメロディーはケアリー特別な思いを抱いていてケアリーもメロディーに対して特別な思いを抱いていてケアリーがそのことをメロディーに告白してメロディーに三回くらいちょっと危ういアプローチをするのだけどメロディーがみだらな母のようになりたくないのと世間体を気にするローガン家のことを考えてだめよ、やめてよで拒否している途中でメロディーは芸術家のケネスに恋(片思い)をするようになるんですね。
でも結局のところケネスに違う女性が現れてメロディーの片思いは玉砕。それまで何度もメロディーにアプローチをかけていて愛してくれているというケアリーをおろそかにしたことを後悔します。そしてある日、メロディーを悪魔の娘呼ばわりしたジェイコブおじさんに反論しようとしてなぐられたケアリーが家を飛び足してその後をメロディーが追いかけて行って…。
この話は家族関係の複雑さもさることながら体面、体裁、誇りのために数々のスキャンダルを闇に葬っていくなかで犠牲になった気の触れた人(無理やり施設に送られた)の描写やそれぞれの人々の複雑な思いなどが交錯してなかなかすさまじいですね。
…で、この話、一応ロマンスなのでケアリーとメロディーの関係。最初はなじめずそのうち友達になってそして特別な感情を持つようになり、その間にメロディーが別の人に恋をしてそしてその後ケアリーを思うようになる課程。ロマンチックというか…危ないです。やっていることが。多分ずっとSFやファンタジーや児童書ばかり読んでいたせいもあるのかもしれませんが過激でした。キスだけで終わってなかったもので。メロディーは十六歳でハイスクールに通っているティーンエイジャーだけどケアリーとは…その…大人の関係です。描写は下品ではないのだけど…でもやっちゃっているのでι
でも面白かったですよ?結構ハマりました。(ノリに)たまに刺激も大事ですね。
Author&WebMaster : Azusa | 2002年12月 5日 | ローガン家物語




